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他民族の町~サラエヴォ~

ボスビアの首都、サラエヴォにやってきました。

モスタル同様、この町も至る所でモスクを目にし、やはりヨーロッパというよりトルコに近い。

↓バシチャルシャ広場の様子。

赤瓦葺き屋根の木造建築が所狭しと立ち並び、かつてボスニア・ヘルツェゴビナを支配したトルコ的な雰囲気が漂う旧

市街にある職人街です。

SARA-HIROBA-U.jpg


↓旧市街の様子。モスクのミナレット(尖塔)が見える。
HIROBA=SARA-U2.jpg

↓ムスリムの女性も見かけるようになった。
sa-mati.jpg


↓モスクで祈る人々
SARA-MOSUK.jpg



ヨーロッパにありながらオリエンタルな雰囲気の漂うこの町は

クロアチア系住民が集うカトリックの教会や

セルビア系の住民用のセルビア正教の教会もあったりして、

他民族が共存するボスニアという国家の複雑さを肌で感じることができます。

そのボスニア。

国際的には単一国家ボスニア・ヘルツェゴヴィナとして認知されていますが、

実は主にボスニア人とクロアチア人が住むボスニア・ヘルツェゴビナ連邦

セルビア人主体のセルビア人共和国という2つの共同体に分かれているんですね。

それを目の当たりにすることができるのが、この国の通貨。

それぞれの共同体で異なるデザインが起用されているんです。

↓20マルク札。上がボスニア連邦、したがセルビア人共和国のデザイン。
okane.jpg



そしてサラエヴォの街はボスニア連邦とセルビア人共和国の境界線上に位置し、

例えばクロアチアへ向かうバスはボスニア連邦側にあるターミナルから、

セルビア共和国(セルビア人共和国とは違う)の首都ベオグラードに向かうバスは

セルビア人共和国側のターミナルから出るようになっています。


通貨は両方ともボスニア全土で使えるし、両共同体間も自由に行き来できるのですが、

やはりお互いの民族は「違う」という無言の主張を肌で感じました。


そして、サラエヴォといえば、第1次世界大戦の引き金となった

サラエヴォ事件

オーストリア皇太子が暗殺されたこの事件は当時のオーストリア・ハンガリー帝国の支配に不満を持つ

セルビア人青年が引き起こしたもの

↓ここがその現場
IMG_4952.jpg

↓事件を示すプレート
SARA-JIKEN.jpg

↓そこに架かっていることで有名な、ラテン橋
SARAEBOHASHI.jpg

そして、つい最近のボスニア紛争ではサラエヴォの街は

ボスニア軍と旧ユーゴ(セルビア)軍との争いの最前線であり、

ここでも市内の至る所で紛争の傷跡を見ることができます。

↓銃弾だらけの建物
SARA-JYUUDANN.jpg


サラエヴォ新市街のメインストリートは紛争当時「スナイパー(狙撃兵)通り」と呼ばれ

道沿いの高層ビルに潜んだセルビア兵が、通りを動く全てのものを標的に狙撃を行い、

女性や子供も含め、多くの犠牲者が出たそうです・・・

↓スナイパー通り
SNIPER.jpg


このスナイパー通りにある、現在の営業中のホテル、ホリデイ・イン。

ここは紛争中でも唯一営業を続け、紛争を世界に伝える各国ジャーナリストの溜り場となっていたんだそう。

↓よく見ると銃弾の跡が残っている・・
CIMG8069.jpg

今ではすっかり平和を取り戻したように見えますが、まだまだ民族間の問題や、紛争時の事について

話をするのはタブー視されてるらしく、まだまだ紛争の二文字は圧し掛かってるように感じました。

修復されつつある町のように、人々の心の傷もまた癒えていきますよう・・・

SARA-TOUKARA.jpg

<ぷちサラエヴォ情報>
○交通情報;モスタル~サラエヴォ間

      電車は1日2本(午前7時54分発と午後に1本)

      片道10マルク(約600円)。学割も効いて片道7マルク(約420円)

      所要約3時間。

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